血液を位相差顕微鏡で観察すると、健常者の赤血球は、ドーナッツ型でバラバラですが、ガン罹患者の赤血球は、全員ではありませんが、かなりの比率で赤血球が連銭形成しています。
なぜでしょうか?
赤血球の「連銭形成(ルーロー形成:rouleaux formation)」は、血球がコインを重ねたように連なっている状態で、血液の粘度上昇や蛋白質の異常増加を示唆するサインです。
ガン罹患者でこの現象が多く見られる理由はいくつか考えられます。
主な原因と背景
<1>血漿中のタンパク質(特にフィブリノーゲン・免疫グロブリン)の増加
ガンをはじめとする慢性炎症状態では、肝臓が急性期反応としてこれらのタンパク質を過剰に産生します。
これが赤血球表面のマイナス電荷(反発力)を中和し、赤血球同士がくっつきやすくなります。
<2>慢性的な炎症・酸化ストレス
ガン組織は常に炎症性サイトカイン(IL-6、TNF-αなど)を放出しています。
このため血液は軽い「慢性炎症モード」になり、粘稠度(ねんちゅうど)が高まり、赤血球の柔軟性が失われやすくなります。
<3>免疫系・代謝系の異常による血液環境の変化
腫瘍細胞が代謝する際に発生する乳酸や活性酸素が、血液を酸性側に傾けたり、赤血球膜を酸化損傷させることがあります。
これも赤血球同士の付着を助長します。
<4>脱水や栄養バランスの乱れ
ガン罹患者では、食欲低下や治療の副作用で血液中の水分やミネラルバランスが崩れやすく、これも連銭形成を促進します。
連銭形成は「血流の滞り」や「酸素運搬能の低下」と関係し、結果的に腫瘍環境の低酸素状態を悪化させます。
ガンが好む“酸素の少ない環境”を作る一因にもなり、血流改善・酸化還元バランスの是正が補完医療的にも重視される理由です。
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文章が高度で難しいですよね。
健康なヒトの血液中の「赤血球」は、滑らかなドーナッツ状です。
これは、極細な毛細血管を通過するには、「二つ折り」にならないと入れないからです。
赤血球が、連なっていると多くの毛細血管の前で渋滞してしまいます。
そうなると、細胞に「酸素」を運べなくなります。
結果、ガン細胞は、“酸素の少ない環境”で増殖を活発化させます。
赤血球の「連銭形成」は、ガン罹患者だけに起こるわけではありません。
体調不良が長く続いている場合は、連銭形成している可能性があります。
血液を位相差顕微鏡で調べてみると良いかと思います。
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